オーディオ用語<中級その1>

基礎を踏まえた上で、もう少し細かい用語を解説してまいります。

  • アナログプレイヤー:いわゆるレコードプレイヤーのことです。構成要素として大まかにターンテーブルとトーンアーム、フォノカートリッジがあります。ここでレコード盤に刻まれた溝を針先がなぞることで電気信号を発電しアンプに送ります。ところが、アナログレコードには元々高音は強く、低音は弱く記録されているため、予め決められたルールに則って高音を弱く、低音を強くする逆方向の補正をかけなければなりません。そのために
  • フォノイコライザー:が必要になります。また、
  • フォノカートリッジ:には大きく分けて高出力のMM型(ムービングマグネット)と低出力のMC型(ムービングコイル)が存在し、MC型を使用する場合はトランス等を用いてそれに合った増幅を行う必要があります。

アンプに関しても、ボリュームをコントロールしたり複数の入力信号を選択したりと、いわば蛇口のような役割のみの独立した仕事をするものを

  • プリアンプ:(前述のフォノイコライザーを搭載しているものもあります。)

実際の増幅に専念するものを

  • パワーアンプ:またはメインアンプ

それぞれの仕事をひとつの筐体に収めたものを

  • インテグレーテッドアンプ:(またはプリメインアンプと呼びます。)

がそれぞれ存在し、勿論同等のスペックであれば、それぞれの仕事に専念する道具の方が、少なくとも電源が固有である時点で有利になります。

といったように、各所の仕事の質に拘るほど、機械は独立して多くなっていくことになります。現在多数派を占めている音の入り口から出口まで全てが一体型になった音響機器というのは、利便性を求めた結果であって、必ずしも質的進歩をしたわけではありません。全ての人に複数の機材を使用した大規模なシステムをオススメするつもりはありませんが、それぞれの仕事を理解して「さて自分の場合はどこに拘ろうか」と考えてみるのは、遠回りにみえて実は豊かな音楽体験につながる確かな道だと思います。

しかもその道のりすら楽しめたなら、それは最高の趣味ではないでしょうか。

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