System with Guest Vol.3<深田様>

どんなに優れたオーディオシステムも、使う人がいなければ仏つくって魂入れず、画竜点睛を欠く、誰かに選ばれ、大切に育てられてはじめて完成するものです。そんなわけで、ダイナミックオーディオの佐藤(企画)と柴田(3Fマネージャー)が、実際のユーザーのお宅を訪問して、オーディオや音楽の話を聴いてみようというコーナーです。

柴田:「こんばんわ~」

深田さん:「お待ちしてました。」

柴田:「今日は私一人です、お話を伺いに来てしまいました。」

深田さん:「お話するもなにも、柴田さんは大体ご存知じゃないですか。」

柴田:「そのつもりなんですが、今日はまた違った話もできればと思いまして。」

深田さん:「そんなに話あるかなぁ~。(笑」

お客様訪問記、第3回目は深田さん宅へお邪魔させて頂きました。その時々のご自身の好みや楽しみ方をオーディオ機器に落とし込む方法が非常に上手く、シンプルかつハイクオリティーな空間を作り上げていらっしゃいます。少し前にお引越しされて、新しい環境ではアナログプレーヤーも加わりLINN DSでのネットワーク、デジタル再生とレコード再生のどちらも非常に良いバランスでお楽しみ頂いています。

 

柴田:「いつお伺いしてもお部屋が綺麗ですね。」

深田さん:「そんな事はないですけど、掃除や片付けは好きなんです。」

柴田:「必要な物だけがあって、きっちり整ってます。それに照明の配置や色もすごく素敵ですし、深田さんの人柄がそのままかたちになっていると思います。なんだかとっても落ち着く空間なんですよね。」

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深田さんの装置】

Player:LINN:MAJIK DS

AD Player:DENON:DP-1300mk2

Cartridge:DENON:DL-103

Phono amp:LUXMAN:E-200

Integrated amp:Mclntosh:MA6600

Speakers:JBL:4429

柴田:「突然ですが深田さん、初めて買ったオーディオのことは覚えてますか?」

深田さん:「覚えてますよ。高校生の時に郵便局のアルバイトをして買ったマランツのコンポだったと思います、それにスピーカーは当時行っていたオーディオ好きの床屋さんがくれたんですよ、なんのスピーカーだったかは忘れちゃいましたけど。それにDATも使ってました。」

柴田:「高校生でDAT持ってたんですか?、僕たちの年代で高校生の時にDAT持ってるって珍しいと思います。」(深田さんは柴田と同じ77年生まれです)

深田さん:「確かに周りで持ってる人はいなかったような気がしますね。」

深田さん:「高校生の頃はSONYのESシリーズが欲しかったんですけどね、高くて買えなかったんでマランツのコンポを買ったんです。SONYのESシリーズは大学生になって買いました、あの頃はゴールドに憧れてましたから、それにスピーカーはDIATONE。それからスピーカーをKEFに変えて、そしてJBL S143、この頃から柴田さんもご存知ですよね。」

柴田:「JBL S143の頃からはお越し頂いてますね。そういえば以前のお住まいも楽器演奏可能なお部屋でJBL S143がかなりのボリュームで朗々と鳴っていたのが印象的でした。広い空間をうまく生かして“音楽を楽しむ部屋”というのがぎっちり詰まった空間だったように思います。そして今回のお住まいもかなり音量が出せる環境ですね。」

深田さん:「当然ですよ~、まずは音が出せる条件で部屋を探しますから。(笑」

柴田:「そうか、だから以前のお部屋でのイメージがそのままこちらでも再現されてるんですね、あの時の音量と同じように楽しめる状態にこちらのお部屋もちゃんと出来上がってますよ。」

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柴田:「JBL S143からLINN MAJIK140をお使いになって、現在はJBL 4429。」

深田さん:「そうですね、結局JBLに戻ってますけど。」

柴田:「深田さんのスピーカーに求める好みの方向がはっきりしたということでしょうか。」

深田さん:(笑)。「確かに、そうかも知れないです。」

柴田:「今日はお邪魔した時からずっとレコードが気持ち良く鳴ってますね。」

深田さん:「レコードプレーヤーを購入してからは夜遅くまで音楽を聴き込む時間が増えてしまいました、LINN DSでのネットワーク再生も十分気持ち良いですが、針を落として再生する時間はまた違った楽しみがあります。」

柴田:「異なるソース機器、再生方法があるというのは大切なことですね。」

深田さん:「時々はレコード再生とLINN DSでの再生で聴き比べたりもしてますよ、例えばこのDIANA KRALL / LIVE IN PARISだと私はレコードよりLINN DSでの音が好みに近いと思うんです。ちょっとお互いの再生を聴いてもらえますか、あっ、そう言えばTIDALにまた入りましたよ。」

柴田:「そうなんですか、2回目のTIDALですね。」

深田さん:「レコード再生はカートリッジをMCに変えてから、録音や盤の良し悪しが更に際立つようになった気がします。」

柴田:「そのタイミングでフォノイコライザーも現在のLUXMAN E-200を導入頂きました、だから余計に盤の違いや演奏、録音の雰囲気や感触が違ってくると思います。」

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深田さん:「BILL EVANS / WALTZ FOR DEBBY はレコードの音が最高です。」

柴田:「あれ、BILL EVANS は同じレコード2枚ありますが。」

深田さん:「そう、これはすごく良かったからもう一枚ストック用に買ったんですよ。」

柴田:「レコードにハマってきてますね~。」

深田さん:「コルトレーンのGIANT STEPSだと、例えば最近のJAZZ IMAGES盤よりATLANTIC盤の方が好きなんです。なんていうか、コルトレーンのサックスがハジけてるというか、キツイところも出てるような気がして。」(それぞれの盤を再生してくれました)

柴田:「実際にこうやって聴いてみると違いが良く分かりますね、好みもつけやすい。」

深田さん:「あってるかどうかは分かりませんよ、僕の感覚ですから。それも含めてなのか、JBL 4429での音が今すごく気持ち良いんです。」

柴田:「深田さんの感じる事が一番大切なので、それがこの部屋での音になっていて伝わってきます。」

深田さん:「そういう意味ではレコードプレーヤーを導入してから、レコードとデジタルを聴くバランスが同じくらいになりました。」

柴田:「それは素晴らしい!!、レコードもデジタルもお互いの楽しさがしっかり分かる装置だからかも知れませんね。」

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柴田:「MclntoshとJBL 、この組み合わせもバッチリ。」

深田さん:「やっぱり眺めるだけでも気持ち良いじゃないですか、普段は照明をもっと落としてソファーを後ろにぐっと倒して、ほらこんな感じで聴いたりしてますから。」

柴田:「あっ。。これはまた更に最高な環境になってしまいました。」

深田さん:「音楽に集中できたり、どっぷり浸かれますよね。」

柴田:「やっぱり、深田さんは楽しみ方を知ってますよ。」

深田さん:「そうですかね~、皆さんもそうだと思いますけど?」

後記)

深田さん、楽しい時間をありがとうございました。

「オーディオと言ってもあまり仰々しくならないようにしたくて。」と言われていましたが、深田さんのシステムはまさにその時にご自身が楽しみたいかたちがギュッとシンプルにまとめられています。その中にはセッティングや音量などすべてのバランスがうまく考えられていて、システムの佇まいから想像する音がそのまま目の前に出てくるようです。深田さんの素敵な人柄も合わせて、オーディオは使う方でこんなにも表情を魅せるのだと教えて頂きました、またお邪魔させてください。